大江戸あにまる「象」
「小説すばる」に連載中の山本幸久さんの小説に描いた絵です。う〜む…線画というのは難しい。いざ本番となると、どうも気楽な感じがどこかいってしまう。ならば、本番と思わないで、描き散らした中から選べばいいではないか、という手もある。実際そうやっていたりもする。しかし心の中で、本番用の絵を描いている、という邪念が入るとあまりいい結果はでない。一枚前目の絵は大八車に早桶を積んで二人で運んでいるところ。桶の中には象の骨が入ってる。こんな場面は下書きなしには描けないし、やはりいざ本番って感じになっちゃうな〜。こういうのはトレースして描いてしまうからきっとダメなんだ。木村荘八は下書きは横に置いて描く、と言っていた。小村雪岱はトレース派だそうだ。今度は木村荘八流でやってみよう。