伊野孝行のブログ

「真打ち」は「幕下」

読売ADの「ojo」で連載していた「通じ合うチカラ」が終わったのでそのカットをまとめて載せてみます。「ojo」と書いて「オッホ」と読みます。「オジョ」じゃありませんよ。でも普通読めない気がしますが。クリックするときれいで大きな画像になります。

話は変わりますが、自分はイラストレーターとして、相撲の番付で言うなら、どの辺りにいるのか考えると、ずばり「幕下」でしょう。おや、今日はめずらしく弱気な、謙虚な、などと思っている友達の顔が思い浮かびますが、これは謙虚でも何でもなく、むしろ思い上がっているかもしれません。

前にNHKの「落語入門」みたいな感じの番組で、ヨネスケと小遊三がこんなことを言ってました。「落語の真打ち、ってのはお相撲さんでいう幕下なんだよね。」と。幕下は序の口、序二段、三段目、の次の階級で、その上には十両、幕内とあり、お給料がもらえるのは十両からです。しかし、強い強い学生横綱でも幕下から始めるのであり、また幕内、十両から下がって来た力士たちもいます。その点で幕下の層は厚く、力士として一人前でなければつとまらない番付なのです。真打ちになるということは落語家として一人前、でもほんとの勝負はこれから、という事だったんですね。テレビなんかで見てると、真打ちはとてもエラい感じがしてましたが。

白鵬は三段目のころから将来横綱になるかもしれない、と言われていました。朝青龍は「白鵬はヒザが大きい」という独特の表現でその素質を見抜いていました。私も白鵬のように番付を駆け上がりたいところですが、なかなかそうはいきません。あははははっー。