伊野孝行のブログ

ドラゴンズ漫談

今まで一度だってプロ野球の試合を見に行ったことがありません。一度だけチャンス(?)はありました。中学の修学旅行で東京にやってきた時、後楽園球場で、日本ハム対南海だったかの試合を見る予定が組まれていたのですが、雨で試合自体が中止になってしまいました。東京ドームが出来る前の話ですね。当時のパ・リーグは、野球音痴の私から見ても人気がないように見えたし、事実、野球好きの友達の間からも、がっかりしたような様子はほとんど感じられなかったと思います。IMG_1719ドラゴンズ漫談1私の故郷、三重県津市では、野球ファンは大まかに、中日ドラゴンズファンと阪神タイガースファンで二分されていた記憶です。私は野球自体に全く興味がなく、運動神経もゼロでした。それでも人間の付き合い上、野球はしなくてはいけないものだったので、いやいや、やっていました。興味のあるふりをしないと付き合いが保てない気がして、野球帽もかぶっていました。でも、贔屓の球団があるわけではないので、古いアルバムを見ると、中日、阪神、巨人と節操なくかぶっています。このころの付き合いのしんどさを比べると、大人になってからの付き合いなど、屁みたいにたやすいものです。IMG_1720

今日、ブログに載せた絵はポプラ社の「asta」という広報誌で、企画されている「中日ドラゴンズ80周年記念企画」で広小路尚祈さんの読み切り短編小説につけた挿絵です。
ふだんあまり用いない技法で描いています。言うほどのたいした技法ではありませんので、秘技ということにしておきましょう。過去に玉袋筋太郎さんの文庫カバーでこの手を使いました。玉ちゃんの