タダで大学
三五館より発売中の「タダで大学を卒業させる法」のカバー描きました。貧しくとも、この本を読めば子供をタダで卒業させられる、という本です。著者の吉本さんが、3人の子供を自宅外通学で「タダ卒」実験したテクニックが凝縮されている。この体験談は今の時代にこそ役立つでしょう。我が身を振り返れば、親のスネをかじって大学を卒業して、しかも大学とはほぼ無関係な道に進んでしまい、アレは一体何だったんだ?という4年間だった。せめてもの救いは私の行っていた大学は私立で一番授業料が安い!ということぐらいだろうか。東京に受験に来て、いくつかの大学の文学部を受けた。一日だけ予定が空いていて、ホテル代ももったいないと思い、その日だけ東洋大学法学部というのを穴埋めに受けておいたら、そこしか受からなかった。まったく興味のない学部に行く気はゼロだったが、浪人するのが嫌で結局行くことにした。大学に入ったら学部変更ということも出来ると知った。東洋大学の文学部は、哲学科が有名で大学の看板学部でもある。坂口安吾、笠智衆、植木等、根本敬、豊崎由美…と尊敬する方々も出身者(中退ふくむ)であり、我が業界では小池アミイゴさんも中国哲学科(中退)であった。とにかく中退でもいから、哲学科に学部変更だ!思い切って印度哲学にしよう!などと、考えていた。しかし、入学後、5月に入り気温も上がって来ると、向学心はいともたやすく溶けていった。卒論のない法学部を簡単に卒業するのでいいや、と学部変更をあきらめ、ゼミにも入らず、ただただ、麻雀などをしているだけで4年間終わった。今もって麻雀はヘタである。…こんなことを書いたら本の宣伝に差し支えると思うが、個人的な思い出として書きました。しかし、無駄な4年間ではなかった。たぶん。まわり道の重要性も今となってはわかる。
おまけ情報
タラジロウさん企画「日の出商店街」に参加してます。本日より15日まで。