伊野孝行のブログ

企業美術館いづこへ

一口に美術館といっても色々あるが、大きくは公立と民間にわけられる。民間をもう少し詳しく見ると私立美術館と企業美術館がある。私立美術館は富豪のコレクションをもとに発展させたもので、ブリヂストン美術館は企業名を冠していても内容的には私立美術館に当たる。いっぽう企業美術館はまず、美術館ありきで、趣味性以上に企業としての戦略性が重要。サントリー美術館、箱根彫刻の森美術館、今は消えてしまった百貨店美術館…。この不況下において、企業美術館はどうしたらいいの?…というのが第11回目を迎えた「わたしひとりの美術時評」のテーマ。4月にひらかれた「パナソニック電工汐留ミュージアム」の「ルオーと風景」展では自社コレクションの絵も活用しながらパナソニックが開発したLEDスポットライトを使った展示で、節電対策&新照明器具発表会の感があったとか。んで、コレがそれにつけた絵です。他のアイデアはこんなのもありました。ソフトバンクが美術館をつくったら、こんな記者会見をするかも。社長シリーズの森繁だったらコレクションは絵よりも美人かな。三越のライオンの前で景気とまちあわせ。さすがにこれはチト苦しいか。