亀を飼っています
銭亀と呼ばれる亀の子供の可愛さったらない。7年前につい買ってしまった亀も、今では文庫本くらいの大きさに成長した。小学生のときにイシガメ一匹とクサガメ2匹を飼っていた。「生き物の飼い方」という当時の僕が最も愛読していた、身の回りの小動物の飼い方がまとめられた図鑑があり、そこには亀は雑食で、「どじょう、エビ、小松菜、バナナ、人参、リンゴ」などを食べると書いてあった。動物系のエサが好きなのは知っていたが、バナナとかも食べるのか?と思い、そこに書かれている食べ物やそこに書かれていない食べ物を色々与えてみた。結果はバナナは3日経っても一口も食べず、人参やキュウリは真ん中や端っこを少しかじった跡を発見出来るのみ、そのかわりオタマジャクシは際限なく食べるし、バッタを与えると、水面を泳ぐバッタを水中から引きずりこんで食べる様子がワイルドであった。それらの結果をまとめた「かめの研究」という夏休みの自由研究は教育科学展で賞をもらって「カメ博士」気取りであった。しかし、その年に冬眠させようとして、失敗し、3匹とも死なせてしまった。春になって土の中から2匹の死骸が発見され、もう一匹は土にかえっていた。おかしい…。「生き物の飼い方」どおりにしたはずなのに。他の動物や昆虫にしても、その本の通りに飼ってもすぐ死ぬので「生き物の殺し方」と呼んだりした。たぶん子供ならではのずさんな管理のほうに問題があったと思うが。とにかく、捕まえて来ては結局死なす、ことの連続であったが、特に心を痛める事もなく、またハンティングにでかける毎日だった。「かめの研究/い野たか行著」なぜ、名前が平仮名漢字が混ざっているかと言うと、「伊」と「孝」が小学三年では習わない字だったからである。もちろん自分では書けるけど。
今でもやはり冬眠は気を使う。ヒーターを入れると冬眠させなくてもいいのだが、エサやりと糞尿でよごれた水を毎日変えるのが面倒なので、冬眠させている。半年くらいは何も食べないで生きているのだから、本当に不思議。外国のおばさんで冷蔵庫を使って亀を冬眠させている人がいて、頭がいいと思った。真似出来ないけど。亀おばさんの冷蔵庫
ほとんど人間の役に立たない亀であるが、部屋の中に放すと、隅の方ばかり歩くので、普段は掃除機が届かない場所にも行く。そして体中にホコリを付けて来るので、今流行の無人自動掃除機と同じ効果がある。でも、ウンチもしちゃう時があるので気をつけなくっちゃ。