伊野孝行のブログ

偉人の残念な息子たち

朝日文庫から売り出し中の森下賢一さん著「偉人の残念な息子たち」の表紙を描きました。デザインは原田恵都子さん。偉大な父親を持つということは、必ずしも幸せなことではないのかも…。幸せ、不幸せは当人の決めることだから、余計なお世話だけど。常に父親の影がついてまわるのはうっとおしいことかもしれない。父親と比べられるのは嫌だし、もっと自由に生きたい。そういう意味ではハタから見たら残念に見えるかも知れないが、みんなおもしろい人生を生きている。本文にも11点挿絵を描きました。こんなかんじで。ガンディーの息子が糸車を止めたという記録はないが勝手に描いてみました。ルードヴィヒ2世はお城を建てるのが趣味で莫大なお金を使ってしまいましたとさ。ヴィスコンティの映画では退廃的な雰囲気濃厚でした。カポネの写真をはじめてじっくり見たけど愛くるしい顔をしていた。息子の写真はみつからなかったけどどんな子供時代だったのかな。ゴーギャンがタヒチで作った子供は、ものすごく太っていて親父を商売の種にしていたらしい。絵も描いてたらしいけど。ヘミングウェイの息子は実は…だった!ネタバレになるからナイショ(すでに絵でネタバレしてるけど)にしときます。本屋で買って読んでみよう!