伊野孝行のブログ

裏ネタ日本史

宝島社文庫の「裏ネタ日本史」という本の表紙を描いた。「紫式部はレズだった」「銭形平次は前科者」といった歴史トリビアが満載の本である。この絵の描き方は、彩度が高いので印刷で正確に再現しにくいのだが、仕上がりはとてもきれいで、良かった。デザイナーの藤牧朝子さんや印刷会社の職人さんに感謝しなければいけない。この水彩絵の具のおつゆ描きのやり方はずいぶんやっているが、利点は濃い内容でもあっさりして見えるということだ。もしアクリル絵の具で塗り込んだら,クドすぎるだろう。「壁に耳あり、障子に目あり」の様子を描いてみた。人間の営みには、このように裏の裏があるものなのだ。なお、本文のエピソードには関係ありません。

ついでに、実際には使わなかったが版画風バージョンもあるので、お見せいたします。