サルにも劣る
飛鳥新社からチョイと前に出た「専門家の予想はサルにも劣る」のカバーを描きました。ダン・ガードナーさんという人が書かれた本です。専門家の予想がいかに当たらないか。チンパンジーの投げるダーツより当たらないらしい。大震災と原発事故を経験した我々は、専門家の言うこともどうやらあてにならないらしい、と感じてはいるが、さて何故そんなに当たらないのか?心理的、社会的なトリックを解き明かしたのがこの本です。デザインはモリサキデザインさんです。原書ではチンパンジーの写真が表紙に使われていたので、こっちは専門家とチンパンジーのダーツ合戦にすることにしました。表1に顔を出しているチンパンジーはカバーのそでにもまわっているのですが、ダーツに苦戦する専門家を影から笑ってるような感じにしたかったんです。原画はこんなかんじ。表4は逆にチンパンジーが簡単に的に当てるのを、専門家が「どうして…?」というふうにしたかったんです。余談ですが、このあいだDVDで「猿の惑星 創世記」を見てとてもおもしろかった。見終わってしばらくは猿の真似をしていた。我が家にはチンパンジーのぬいぐるみがあり、急にそいつがかわいくなってきて、そいつでも遊びました。この本のカバーの絵はぬいぐるみを見ながら描きました。