伊野孝行のブログ

実録20代の部屋

CITYBOYのための雑誌「POPEYE」で「あの人が20代の頃に住んでいた部屋」を描きました。おしゃれな雑誌だからといって必ずしもおしゃれな絵が求められるわけではなく、むしろおしゃれじゃない方がいいのかも。なにも僕におしゃれを求めてないだろうし。世界的な画家、奈良美智さんは林の中に大家さんが自分で建てた小屋みたいなところに住んでいた。家賃1万円、近所の子供に覗かれたり…。東洋一のサウンドマシーン、クレイジーケンバンドの横山剣さんは運河のみえる横浜のマンション。お隣さんは東南アジアからの出稼ぎのお兄さん。スパイシーな音楽とともに手料理も御馳走してくれたんだって。音楽評論家、ブロードキャスターのピーターバラカンさん。初詣にでかけるとき階段ですべって転んで結局寝正月。それにしても似顔絵似ていない。だって20代の頃だし、いいや、と思って。ミュージシャンで俳優で昔はエロ劇画も描いていた田口トモロヲさん。とにかく「同棲」にあこがれていた。ユナイテッドアローズ顧問の栗野裕文さん。20代どころか50代初頭まで暮らした部屋と愛用のちゃぶだい。「モテキ」の監督大根仁さん。働きまくって稼ぎまくって遊びまくって祐天寺の20万の家賃の家に住んでたがある日カミナリが落ちて何かが終わった。ランドスケーププロダクツ代表の中原慎一郎さん。埼玉県の川口市で友達とシェアハウス。教育実習の教え子も遊びにきました。というわけでコンビニや書店で「POPEYE」をよろしく!ご本人たちの直筆の当時の「間取り」も載っていて、甘酸っぱい思い出が切々と語られています。