自画像/24日から!
厳選されたモノを紹介する「GoodsPress」という雑誌で、「ヴァン・ゴッホ色鉛筆」なるものを使って、初心者向けに、お手本として絵を描く、というお仕事をした。「ヴァン・ゴッホ色鉛筆」はゴッホの名前を冠してあるが、特に関係はないようだ。しかし、ゴッホ風のタッチで絵を描いてみることになった。初心者が風景や花を描いてもたいていつまらない結果に終わる。何もエラっそうな意見ではなく、僕自身も風景や花に主題を見つけることは難しい。ゴッホの「ひまわり」や「はね橋」が傑作なのは、動機が結晶しているからだ。なので、僕のお勧めするのは「自画像」。これなら誰でもそれなりに面白いものが描けるのではないかと思うし、見せられる方も感想が言いやすい!この自画像はさっそく友人の間で物議をかもした。「なぜ、他人の顔を描く時と違って、自分の顔は四割増しに描くのか」と。そう、僕は今までも、仕事で描いた似顔絵を著者自らのチェックの段階で、作家のNさんからは「悪意を感じる」タレントのOさんからは「なにもこんなにジジィに描かなくっていいじゃない」と編集者を通して感想をいただいた経験がある。お二方とも僕は大ファンで著作も熟読しているし、自分なりに愛をこめて描いたつもりなのだが、あらためて似顔絵、肖像画の難しさを知り、反省の日々をおくった。僕自身、友達に描かれた似顔絵などを見るとイヤな気持ちになることもあるので、よくわかる。しかし似顔絵はまぎれもないひとつの「客観」であり、受け入れるかどうかで器の大きさも知れるというものだ。…などと語る人間が、自分のことは四割増しに描くとは、よほど小さい人間で、自分を客観視するのがコワいに違いない。…自画像というのは、いろいろ面白いものなのだ。一応ちゃんとゴッホの模写なども描いておきました。たしかに、色鉛筆はゴッホタッチを描くのには向いてるかも知れない。ところで、僕の拙著「画家の肖像」の原画展が24日から大阪でひらかれます。厳密に言うと原画だけではなく描き下ろしも含まれます。「画家の肖像」も自分としては愛をこめて描いてるつもりだけど本人達は怒るかもしれない。ほとんどが故人なのでその心配もないが。24日は楽しい楽しいオープニングイベントもあります。一夜かぎりの紙芝居「ゴッホ物語」(たぶん二度と再演はない)もあるし、落語もあるし、トークショーもあるし、それにワンドリンク付いて1000円!安っ!まだお席ございますので、THE14thMOONに是非問い合わせを!THE14thMOONのサイトはこちら!
そうそう、個展のときに同時開催する「画ッ奏新聞あんさんぶる。」のサイトも作ってみました。もともと手配りだけのフリーペーパーですがひよってWEB版を作ってみたのです。24日のイベント当日は「画ッ奏新聞あんさんぶる。」の参加作家さんも多数来ますので、楽しく歓談いたしましょう。「画ッ奏新聞 あんさんぶる。」WEB版はコチラ!今回の大阪展でとても助けてもらっている、いぬんこさんの展示が大阪の梅田、MARUZEN&ジュンク堂書店にてあります「おかめ列車」です。今の絵本業界でまったくの異色作家、おかめなのになぜか相撲取りみたいな顔、大好きです。旦那さんのチャンキー松本さんとのイベントが26日にあります。コテコテてんこ盛りのイベントなのでお子様連れで是非!おかめ列車嫁に行くフェアはコチラ!