巨泉の印象派入門
幻冬舎から発売中の大橋巨泉「知識ゼロからの印象派絵画入門」にいろいろ絵を描きました。巨泉さんは印象派にすごくくわしいってことは前にラジオに出演しているのを聞いて知っていました。そのとき、巨泉さんはピカソはわからないとおっしゃっていた。ピカソ以降のモダンアートはわからない、と言う巨泉さんは正直だ。一般にモダンアートからさかのぼると近代絵画の父セザンヌはものすごくエラい人になるのだが、巨泉さんに言わせると「人間がただのモノにしかみえない多くの作品は失敗だったのではないでしょうか」と手厳しい。世の中にはモダンアートがわからないと思っている人は大勢いるし、べつにわかんなくったって生活に支障はきたさないから、「わからない…」と悩むより「わかんねーよ、バカヤロウ」と巨泉さんのように正直に言って好きな絵だけを存分に楽しむのも絵の見方です。なのでこの本は普通の印象派入門より正直な本です。50代の巨泉さんを想定しております。ウッシッシ!ドガの似顔絵ルドンの似顔絵ピサロの似顔絵ボナールの似顔絵ルノアールの似顔絵マネの似顔絵セザンヌの似顔絵この画家ならこんな音楽を聴きながら、こんな酒を飲み、こんな女優と見てみたい(!)という巨泉さんらしい「巨泉の特等席」というコラムがあります。マネはペネロペ・クルスと生ハムをつまみながら。ゴッホはナタリー・ウッドと「イエローサブマリン」を聞きながら。モネは大原礼子ちゃんと。