みちのくへの旅/鼠小僧
本当なら今週は「ウィーンの旅、その2」で更新の予定だったが、日曜、月曜で「みちのく旅行」に行ってきて用意ができなかったので一回休みにすることにした。ごめんなさい。石巻や気仙沼、陸前高田など震災から2年以上たってようやく行くことが出来た。やはりその場に身を置くことで感じるものはほんとうに大きい。元の場所に、以前のように家や店を建てられないので、海岸沿いの平野部は今も更地のまま雑草が生い茂っていた。それでも人は元気で活気があった。でも陸前高田は見渡す限り一面の更地で街も人も跡形もなく重機が動いているだけだった。「奇跡の一本松」だけがある。レプリカでもこれは残しておいた方がいいなと強く思った次第。(他の街にもところどころに破壊された小学校や、鉄骨だけの役場や、うちあげられた巨大な船がモニュメントとして残されてたので)
10年後くらいに復興した街をまた見に行きたいと思った。「石巻」
みちのくに行くのならついでに福島県立美術館でやっている「プライスコレクション」を是非見たかった。プライスコレクション、これが最後の里帰りだというし。ものすごく良かった!これは見ておいて大正解!で、今回の旅は大学のときの友達と二人で行ったのだが、福島県立美術館に着いて記念写真を男同士仲良く撮りあっていると、後ろから声をかけられた…。振向くと「日下潤一とBGRAPHIX」の一行が!つまりウィーンにいっしょに行った人達です……どんな偶然?…あぁ、太陽が眩しい…。
はい、とってつけたように仕事の絵でも載せます。「野生時代」で赤川次郎さんの小説「鼠」シリーズに今号から挿絵を描いています。鼠小僧のお話しです。やはり時代物のなかでも盗賊が出てくる話は一度は描いてみたいものです。