夜中に苦しくて目が覚めた
昔は冷え性とは無縁の身体だったけど、四十を過ぎた頃から、足先が冷えるようになり、ズボンの下にも一枚薄手のものを履いている始末。
さらに今年は駅前の女物の靴下や化粧品を売っている店で、「首に巻くやつ」を見つけ、五百円で購入。こういうものに男用、女用があるのかどうか知らないが、ややサイズが小さく感じられて、無理やり伸ばすと、「首に巻くやつ(正確には巻くのではなくて、もともと輪っかであり、それをかぶるのだが)」の中から、細いゴムがプチっと切れる音がする。
五百円だったのであまり躊躇なく、プチ、プチ、プチ、プチと豪快にひっぱってみた。そうしたのち被ってみると、ちょっとはゆるくなった感じがするが、根本的な解決には至らなかった。
私の布団は、去年、SEIYUで新調したのだが、SEIYUで2番目の値段の掛け布団を買ってしまった。羽毛布団に比べると重い。確か羊毛?だったかもしれない。そして、この掛け布団、サイズがやや横に広く、今まで使っていたカバーに入れると、全体的につっぱってしまうのだった。でもケチなのでそのまま使っている。つっぱった掛け布団は、首の周りにフィットしない。隙間からスースーと冷たい空気が首元に侵入してくる。そこで「首に巻くやつ」をつけて寝ると、とても暖かかった。ところがしばらく眠ると、苦しくて目が覚めた。首がしめつけられるようだった。次の日も使ってみたが、やはり同じだった。息苦しくて目がさめるというのはなんとも気色の悪いもので、私は昨夜から「首に巻くやつ」を使っていない。
…あまりに書くことがなくて、「身辺雑記」を書いてみました。素直に「こんな仕事しました〜」というのをちょちょっと載せて終わっときゃいいのに!
芸術新潮の今月号で、コレクターのビューレル氏の人生双六を書きました。この人がビューレル氏です。泥棒に絵を盗まれました。人物相関図のゴッホの似顔絵。可愛さあまって、なんだか情けない顔になってしまった。ゴーギャンの似顔絵。かっこよく描きすぎた。セザンヌの似顔絵。まぁこんなもんだろう。ルノアールの似顔絵。絵は豊満だが、本人は豊満タイプではない。ピサロの似顔絵。このピサロという人の絵は、いまいち私の頭の中の印象に残りにくい。シスレーの似顔絵。シスレーの絵は好きだ。でも顔のイメージと違う。マネの似顔絵。マネはスマートな絵に比べて、不細工な顔だった。モネの似顔絵。男っぷりの良い感じ。本当はどんなん人だったか知らないけど。ドガはウマヅラであった。