ナンセンスなおはなし
主婦の友社から発売中のオムニバス絵本「ユーモアを楽しむ心が育つおはなし」で二つのおはなしに絵をつけてます。ひとつめは内田麟太郎さんの「へんなこといった?」というナンセンスなおはなし。ナンセンスというのは意味をなさないことが面白いので、いつもの自分の絵だといまいちあわない。長新太さんのような絵がやっぱりあうのだ。絵自体に常識や約束事を無視しているようなところがないと。というわけで、苦肉の策でこのような絵にしました。ナンセンスなおはなしのあらすじを書くなんて、それこそナンセンスだから、書きません。(見開き)(見開き)(見開き)(見開き)
以上、「へんなこといった?」おわり。つづいてはふたつめのおはなし「うその名人とその息子」。ナンセンスではなくホラ吹きもの。こっちは、いつものごとくの、かわりばえのしない絵でございます。全部見開きでのせてしまおう。江戸と京都のうそつき名人が、大阪のうそつき名人をたずねるが、あいにく留守だった。るすばんしていた子供が親以上にうそつきで…というはなし。
とうちゃんは、富士山が倒れそうになったから、線香二本でささえているからいない、とかかあちゃんは天竺の地面がほころびたから縫い針でつくろいにでかけていない、とか。さんざんうそをこきまくってとうちゃんが帰って来てから、こってり油をしぼられる…はずがぎゃくにうまいことだまして家でまんじゅうを食う。そんなはなし。