小説現代の表紙
「小説現代」4月号の表紙を描いています、ついでに目次も、扉も描いてます。
今年の「小説現代」はあずみ虫さん(ものがたり、おはなし)佐々木悟郎さん(東京の風景)丹下京子さん(女性作家のポートレート)そしてわたくし(ナンセンス)でまわしていくことになってます。4番手だから自然にテーマもしぼられちゃって…。
この絵は目次にいれました。この絵は扉に入れました。
「本」をテーマに小咄をつくってみました。「んなわけないだろー」と思う場面ばかりですが、二宮金次郎だったらすぐにスマホはマスターできる。カラスはもう読書できるくらい頭がよくなってるかもしれない。でも
電車に乗ってる人がみんな本を読んでいる光景がいちばん奇跡かも。もうお目にかかれない幻影を描いている気持になっちゃいました。(表紙のことば)
わたしのブログをわりとこまめに見てくれている人には、この絵のアイデアが使いまわしであることはバレているだろうけど、編集長が気にいってくれたので、今回はラッキーということです。今度は新しく考えなくっちゃ。
そう、一夜明けたけど、安西水丸さんがいなくなってしまわれたことが信じられない。「小説現代」では安西水丸さんが「東京美女散歩」という絵入りのエッセイを連載している。見本誌が届いたとき、「あ、そういえばこの絵は水丸さんの眼に触れることになるんだな」と思ったら、ちょっとヒヤヒヤした。いまはただただ寂しい。