とくにテーマのない回
満開だった桜も、桜吹雪となって、そこらあたりに桜色の絨毯を作り、だんだん汚く変色してくる。わたしはそんな茶色くなった花びらが好きだ。もっとひねくれたことを言うなら満開よりも葉桜のほうが好きだ。でも、絵に描くのは満開の桜がいい。桜色に塗っておけばいいだけだから。いかにも春爛漫というかんじがして、お手軽に雰囲気を作れる。ウケがいい。…などと書きつつむりやり絵につなげようとしているんですが、今回のブログはとくにテーマありませんのであしからず。描きちらした絵を集めただけです。これはある通販会社の冊子の表紙用に描いたのだがプレゼンで落ちた。12ヶ月を落語の噺をテーマに描く予定で、これは「長屋の花見」だって。桜マジック効かず。せめてブログで小さく花を咲かせましょう。これもおなじ会社のカレンダーのプレゼン用に描いて落っこちた。江戸時代のおじいさんおばあさんが現代にタイムスリップして世界旅行するという案だったが…。いつもプレゼンに落ちているがたまには通ることもある。これもまた同じ会社の「会社案内」これはめでたく使われた。プレゼンはなかったかな?けっこう昔に描いたので忘れました。これはポプラ社の「ポプラビーチ」というWEBの連載エッセイのための絵。絵は連載ではありません。このマドちゃんというワンちゃんとは実際、井の頭公園で会って、雰囲気をたしかめてきました。「旅はワン連れ/片野ゆか」
これは俳人の高山れおなさん(芸術新潮の編集者でもある)が仲間と創刊した、新しい俳句雑誌「ku+(クプラス)」の特集扉のために描いたもの。夏石番矢さんと長谷川櫂さんという、いまの日本の俳句界をしょって立つ二人の俳人の批評。無知無学門外漢のわたしはおふたりを存じ上げなかったのですが、高山れおなさんの指導にもとづいて、描いてます。長谷川櫂さんをよく知る方から「すごく似てます」と言われました。うれしいです。高山さんから「この扉の絵は、俳句界に衝撃をあたえますよ」といわれましたが、わたしゃ、責任ないですから、高山さんに言われたとおり描いてるだけですから〜。とにかく楽しい絵にしようと思って描いたのですが、なんか「食いしん坊バンザイ」みたいな絵になっちゃったな。「ku+(クプラス)」のデザインもやっている日下潤一さんがブログをはじめました。コチラです!これらは「マネー手帖」の雑誌広告。「週刊朝日」に載るんだったけかな。もう載ったんだと思うけど、買いそびれて見そびれました。オレみたいな絵でこんな仕事していいのかなーなんて思いながら、描いてました。これも桜の花で春爛漫。