伊野孝行のブログ

朝のジョギング

今年の2月から、近所で喫茶店をやっているおじさんと、週に2回火曜と金曜の朝にジョギングをしている。駅一つ分を往復するくらいの距離で、しかもその駅というのが世田谷線だから走行距離はしれている。7時半に公園に集合することになっているが、大抵どちらかが先に着いている……って、そりゃそうだよな。
おじさんはいつもニット帽のようなものをかぶっている。これはしっかり汗をかくためなのだそうだ。おじさんはちょっとガクガクするからと言って、左の膝にサポーターのようなものを巻いている。それは奥さんからの借り物のサポーターで、女性用だからか地肌が透けている。
おじさんと走るのはお喋りができるくらいのスローなペースだ。そもそもジョギングをはじめる前は週に2回くらいのペースでおじさんの店に行って無駄話をしていたのだが、今はジョギングでそれが済んでしまい、お店に行く回数がガクンと減ってしまった。
カラスがゴミ袋を荒らす時間帯は、季節とともに変わって行く。
春先は8時より前に出したゴミはかなりの確率で荒らされていた。ゴール地点にしている場所が、ちょうど集積場で、特にヒドイ。ちなみに火曜と金曜というのはこの辺りの「燃えるゴミの日」なのだ。
昼間通ってもどこの道にもゴミはひとつ落ちていない。それは掃除をしているおばあさんたちがいるからだ。おばあさんたちは自分の家の前と、向こう三軒分くらいを掃除している。そういうおばあさんたちがゴミ集積所の周りには必ずいる。そんなこと知らなかった。おばあさんたちがいる限り東京の街はスラム化しない。お年寄りは大切にしよう。
先々週から日本の酷暑の概念が更新されている。7時半の時点ですでに30度超え。気温ほど生き物を左右するものはない。夏になるとカラスの朝食タイムはゴミ出しのずいぶん前にずれるのか、荒らされている形跡がほとんどない。おじさんも私も走りながら会話をする余裕は全くない。このままでは走っているうちに倒れるのではないかと思い、この前の金曜から、ジョギングの集合時間を1時間早めて6時半にした。
今日もおじさんと走ってきた。
こう暑くっちゃ散歩ですら命取りである。特に中高年は気をつけよう。
しかし最近した仕事は、こんな中高年向けの散歩ガイドブックだった。
デザインは三浦逸平さん。お元気ですか?
夏バテ気味なので、ブログもあっさりと、お知らせを二つして終わりにしよう。
まず一つめは、今日から外苑前のギャラリーでグループ展があります。暑いので出かけて熱中症にでもなったら申し訳ないので、是非にとは言いません。なにせ3時間外に出かけたら、回復するのに5時間はかかる。高い気温は毒だ。毒の中に出かけるのは、そりゃやめた方がいいでっせ。
■FABER-CASTELL×gallery DAZZLE×TIS「水と色鉛筆」展
ファーバー・カステル社と東京イラストレーターズ・ソサエティのコラボ展。
支給された高級水彩色鉛筆を使っております。
会期:2018年7月24日(火)~29日(日)12:00~19:00(最終日17:00まで)
入場無料 会期中無休
会場:gallery DAZZLE 東京都港区北青山2-12-20 #101【開催イベント】
7月28日(土)12:00~19:00 作家Day
7月28日(土)14:00~ 佐々木悟郎氏による水彩色鉛筆デモンストレーション
もう一つは襖絵を描かせてもらった大徳寺・真珠庵がクラウドファンディングに挑戦?のお知らせ。
真珠庵は曽我蛇足や長谷川等伯の古い襖絵があるお寺です。
〈重要文化財の襖絵24枚を修復するためには約8000万円必要で、そのうち約2800万円をお寺で賄わなくてはなりません〉
やっ、タイヘンだっ!結構お金かかるんですね〜。
一休さんが応仁の乱で荒廃した大徳寺を再建した時にも、堺の商人たちの援助を受けたとか。