私は馬鹿になりたい
三島由紀夫を題材にした絵をよく描いているが、べつにおちょくっているわけではない。完璧に振る舞ってるようにみえて、ワキが甘い。三島由紀夫を尊敬すると同時に、ちょっと馬鹿に思うことってありませんか?やはりそこが魅力だと思う。深沢七郎は「馬鹿に思われるのも計算のうち」なのだが、三島由紀夫は計算外だろう。どっちにしろ人から馬鹿に思われるのは大事なことだ。
三島由紀夫と川端康成は面従腹背の師弟関係だった。金閣寺をバックにそんな二人を描いてみた。絵を描く時は、何も見ないで描くことも多いけれど、この場合、顔や建物は資料を参考にした。金閣寺の写真を探してたら、本棚からこんな雑誌がでてきたので構図もパクらせてもらった。(最近相撲ネタが続いてるな…。)