ジビエ(仏: gibier)とは、狩猟によって、食材として捕獲された野生の鳥獣である。主にフランス料理での用語。(以上ウィキより。)八坂書房より発売された和田一雄先生著「ジビエを食べれば『害獣』は減るのか」のカバーイラストレーションを担当しました。和田先生は京大の霊長類研究所などにおられた方であります。
この本の中で先生はオオカミを日本に放つことも害獣対策のひとつにあげておられるが、そういえば僕も何年か前に、日本にオオカミを入れようという運動に署名したことがある。余談だが、この本、デザイナーのクレジットがないが、聞くところによると八坂書房の社長自らがデザインされたとのこと。学術書にこんな絵をOKしてくれた懐の広さに感謝したい。あとこの絵で推してくれた担当編集者の畠山さんにも。肉の脂身が鹿の形になっています。どうぞよろしく!
毎週火曜に絶対更新の当ブログ、先週の6/18はサボってしまいました。というのはワケがあって梅雨休み(?)ということで海外に行っておったのでした。大の旅行嫌いの僕は放っておくと10年くらいはどこにも出かけないので、誘われて都合のつくときはなるべく行くようにしているのです。今回はウィーンでした。
追記!こんどの日曜6/30にフジテレビで「ザ・ノンフィクション」という番組があります。14:00~14:55です。世間を騒がせた「八百長問題」とは、一体なんだったのか? そこで以前わたしが勝手に描いた蒼国来関の法廷画が使われるようですので、蒼国来裁判に興味がある方ない方ぜひご覧下さい。いや〜インディーズ法廷画家がメジャーデビューするとはな…。
次回、6月30日(日)放送のザ・ノンフィクションは「やってないものは やってない」
小説現代で連載中の梶ようこさん「立身いたしたく候」の挿絵です。夜食のおにぎり食べてます。刀が刀らしく見えないって?そう、木刀です。じぶんでもそれを忘れてて、掲載誌が届いたときに、「なんて刀がヘタクソなんだ!」と情けなくなりました。そうそう木刀だったんだ。木刀としてもヘタだけど…。このお侍(主人公ではない)が、今で言う「新型うつ病」にかかってて、世間や他人にうらみを抱いているというおはなし。だからタイトルが「うらみぶし」ウマい!この侍は「矢場」で遊んでるときは生気を取り戻すという…。
西宮の苦楽園にある「ウラン堂」では6/30まで「伊野孝行 画家の肖像」やってます!(click!)
講談社より発売された佐々木実さんの『市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像』のカバーイラストレーションを描きました。経済学者、竹中平蔵氏の評伝であります。氏はいったいどこからあらわれたのか?「経済学者、国会議員、企業経営者の顔を使い分け、”外圧”を利用して郵政民営化など「改革」路線を推し進めた竹中平蔵がつぎに狙うものは!? 8年におよぶ丹念な取材があぶり出す渾身の社会派ノンフィクション」とは帯の言葉ですが、私も読んでみて「この人は日本をどこに導こうとしているのだろうか…」とすこし怖くなりました。ブックデザインは日下潤一さん。日下さんとはかれこれ10年くらいのおつきあいになり、最近はいっしょに旅行に行ったりもする仲ですが、なんと本の装画の仕事は実は今回がはじめて(!)でありまして、世の中そんなに甘くないわけです。しかも10年目にして実った絵がシルエット!!という…。当初、竹中平蔵氏の顔をわたくし得意の悪意を全面に出して描く予定だったのですが、もう少し幅広く売りたいという会社の意向もありシルエットとなりました。竹中平蔵のシルエット。いやー、シルエットなんて簡単簡単なんて思ってたけど、竹中平蔵は正面からシルエットで見るとただのまるっこい人になってしまい誰かわからない。いろんな写真や動画をストップモーションして合成してつくったんですが、なんとか竹中さんらしく見えますかね?ブッシュ大統領と小泉首相のなかよしシルエット。小泉さんは髪型に特長あるから竹中さんにくらべれば簡単でしたが、それでもちょうどいい写真がなくて合成したり変形したりしています。