小説現代で連載中の梶ようこさん「立身いたしたく候」の挿絵です。
夜食のおにぎり食べてます。
刀が刀らしく見えないって?そう、木刀です。じぶんでもそれを忘れてて、掲載誌が届いたときに、「なんて刀がヘタクソなんだ!」と情けなくなりました。そうそう木刀だったんだ。木刀としてもヘタだけど…。
このお侍(主人公ではない)が、今で言う「新型うつ病」にかかってて、世間や他人にうらみを抱いているというおはなし。だからタイトルが「うらみぶし」ウマい!
この侍は「矢場」で遊んでるときは生気を取り戻すという…。
西宮の苦楽園にある「ウラン堂」では6/30まで「伊野孝行 画家の肖像」やってます!(click!)
「Number」の読者おたより兼編集後記のページで4回連続で仕事しておりました。「4回とも違うタッチで描きます」と言ってしまったので、無理矢理、意地になって毎回変えて描いてみました。ここのページは自由にやっていいのですが、一応その号の特集には触れてほしい、とのことでした。3回目のときは日本サッカーの新世代特集でした。それでこんなのにしました。
え?誰だかわからない?こりゃ似てないから、わからないのも無理ないか…。香川選手です…。今年は古事記編纂1300年ということで「因幡の白ウサギ」にしてみましたが、髪型がオオクニヌシのままだから余計似ていないですね(いや、これは言い訳だ…)さ、気を取り直してラスト4回目いってみましょう〜。この号の特集は「最強投手進化論」だったのでずばりこういう絵にしてみました。
誌面には野茂か桑田のインタビューもあるのでどちらかを描こうかなとも思いましたが、香川選手の二の舞になって、また似ていないと恥すかしいのでやめときました。
言わせろ!ナンバー前編はこちらです。
それとしつこいですが画集「画家の肖像」も発売中〜!ハモニカブックスのサイトからか、トムズボックス、ポポタム、タンバリンギャラリーなどのお店でも買えます。(いまのところお店はその3カ所だけ…。どこか置いてくれるところないかしら)ハモニカブックス刊「画家の肖像」
今日5/22は東京スカイツリーの開業日で、昨日は世紀の天体ショー金環日食の日、そして一昨日は旭天鵬の優勝、といろいろなことがある毎日だが、もちろん個人的には旭天鵬の優勝にいちばんこころが踊った。といっても悲願の優勝という雰囲気はまったくなく「人生って…不思議なもんだなぁ」という感慨にひたらしてくれた。本人も自分が優勝するなんておもってもみなかったということだから、あの涙はほかの優勝力士のながす涙とはひと味ちがう。37歳で体にどこも悪いところがない、というのは力士として驚きだが、「鉄人」というイメージからもほど遠く、なによりもあの曽我ひとみさんに似た顔が愛くるしい。今は帰化して太田勝という名だが、モンゴル人名はニャムジャム・ツベクニャムというこれまたかわいらしい響きの名前だった。わたしはずっとまえから旭天鵬は曽我ひとみさんに似ている、と言いつづけてきたが肝心の旭天鵬を知らない人が多かったのである。
NHKで「登れなくても楽しめる!東京スカイツリー」という番組が放送されて、そのホームページに絵を描いた。「登れなくても楽しめる!東京スカイツリー」番組サイトはココ!
番組自体はもう放送終了しています。ビクビクッとした動きがかわいいでしょ?
ちなみにスカイツリーの立ってるあたりというのは古今亭志ん生が住んでた「なめくじ長屋」のあったとこらしい。
それはさておき伊野孝行作品集「画家の肖像」発売中!
双葉文庫の新刊、七海壮太郎さんの書き下ろし時代小説「引越し侍 内藤三左 門出の凶刀」のカバーイラストレーションを描きました。アップしたサイズがデカイですけど文庫本です。シリーズで3冊続けて出ます。デザインは長田年伸さんです。編集の湯口真希さんは、勝新太郎の担当をしていたこともあるという羨ましい経歴の持ち主でもあります。
さて、個展に来て下さった皆様、ほんとうにありがとうございました。深く感謝いたします。本を買って下さったみなさま、おてんとさんを拝むような気持ちで心のなかで手をあわせております。絵を買って下さったみなさま、ただひたすらに恐れ入っております。山本夏彦さんの本にだったか、芸術家は義理と人情で生かされている、というような事が書いてありました。それが頭をよぎります。良い作品を作らねばならないのはもちろんのことですが、人情なくしてはなにごとも始まらないのです。というわけで、みなさんの一票をうけとりました私は次に見にきてくださった時にもけっして期待を裏切らないように、また少しづつ仕込みを始めていきます。
そう……人情に支えられていると申しましたが、1週間という短い期間、それぞれにお忙しい身、「行ってあげたかったのに、行けなくてゴメンネ、伊野君」と、もしお思いの方がいらっしゃいましたらハモニカブックス刊の「画家の肖像」はいかがでしょう?……でへでへ。伊野孝行渾身の作品集「画家の肖像」はここでも買える!
「Number」でお仕事中です。読者のページ兼編集後記の「言わせろ!ナンバー」というコーナーに4回連続で絵を描いてます。その号の特集にふれていれば、なにを描いてもOKという、自由度のたかい仕事ですが、やはりひと目みてわかるような絵にしたい。一回目はダルビッシュ特集だったのでこういうイラストレーションにしました。
「すいませ〜ん、ボールとってくださ〜い」の図。鈴木春信の絵をもとに。「Number」はイラストレーションを大事に扱ってくれるいい雑誌で、前から仕事をしてみたいと思っていましたが、売り込みにも行ってませんでした。なぜなら、私はスポーツに疎いからです。例外的に相撲にはくわしいのですが、あれはスポーツではないという人もいるし、「Number」でも相撲の特集はめったにありません。売り込みに行って、スポーツの雑談にでもなったらどうしよう?という不安があったからです。でもラッキーなことに向こうから仕事が来たからね♡ 2回目は欧州サッカーが特集でしたので、こんな絵を。
サッカーをするギリシャ彫刻の図。そんな彫刻ありませんが。彫っただけの刷らない木版です。みんな股間をみあげてる?…というわけでこのコーナーあと2回描きます。
さて、個展「画家の肖像2」そして作品集「画家の肖像」発売まで、あと2週間。先日、作品集の入稿を終えました。フルカラー64ページ、で1600円。これは安い!サイズもデカイ。しかも付録として44人の画家の似顔絵&ひとくちプロフィールの特製シートがはさみこみでついてくる。本はできあがるのを待つだけですが、展示する絵は全部できていません…。