伊野孝行のブログ

マンスリーよしもと

「マンスリーよしもと」で似顔絵を描いた。似顔絵はほんとに難しい世界である。僕が憧れるのは、和田誠さん、峰岸達さん、南伸坊さん、二宮由希子さんといった方々で、なんというかグラフィックデザインな感じを似顔絵にも、かもし出している点が真似できない。描かれた人も喜ぶタイプの似顔絵でもある。写真をトレースしたみたいな似顔絵、特徴を誇張しすぎた似顔絵は好きではない。似てりゃいいってもんじゃないと思うけど、似てなきゃ話にならんのが似顔絵である。あー難しい。今回のは、我ながら似てる!と思うのですがどうでしょう?やっぱり憧れてた感じには描けなかったけど。上からジュニア、せいじ、草野仁、ケンコバです。敬称略。

 

 

朝青龍、封建主義、長屋門

日曜日の大相撲千秋楽は、またまた朝青龍にしてやられたね。白鵬も勝たなきゃ男がすたるから、是非勝たしてやりたかったけど。でも、こういうときに必ず勝つのが朝青龍。そしてガッツポーズもあえてやったと見た。相撲や歌舞伎は封建主義をしいているからこそ、未だにその世界が維持されている。昔からの決めごとは守らなければならない。深い意味など考えなくてもいい。いちいち疑問を抱けば崩壊してしまうだろう。僕は封建時代に生まれた物事が好きだ。

相撲道?神事?それが何なのか、どっちにしろ人間がこしらえたものだから根拠はあいまいなものにちがいない。それに従っていれば間違いがなく、伝統に裏打ちされた美しさ、説得力があるものだ。でも…だからといって、絶対それに屈しなければいけないのだろうか?人間がこしらえたものなのに、それに逆らっちゃいけないの?人間の自由意志、朝青龍のガッツポーズを見てそんなことを思った。

えー、枕が長くなりましたが、えー封建時代というものは、もの一つをとりましても、いちいち格式がありまして、門というのも、身分によって、こういう門にしなければいけない、なんてことが決められておりました。「野生時代」に連載中の「通りゃんせ」の挿絵から「長屋門」の場面です。門の両側が長屋になっておりまして、顔を出してるような武家奉公人が住んでおりました。たいした絵ではございませんが、あしからず。

 

 

昨日は徹夜麻雀をして

昨日は5、6年ぶりに徹夜麻雀をして、昼近くに家に帰り、寝たり、〆切りを勘違いしてて、明日だとおもってたのが今日だった仕事を急いでやったり、見ていなかった「グラントリノ」を下高井戸シネマに観に行ったりしているうちに、毎週火曜日に更新しているブログのことを忘れそうになった。しかし、毎週火曜日更新というのは特に公表していないので自分だけの決めごとであるが…。今週はおなじみ「イッツコムマガジン」の連載から。若き日の千葉真一の姿が見られる「特別機動捜査隊 東京駅に張り込め」のワンシーンです。前に渥美清はいつの時代もおんなじ顔であると書いたが、千葉ちゃんは言われなきゃわかんないかもしれない。一番手前を走ってるのがそうです。似顔絵はまあ、そんなに克明ではありません。

 

 

笑顔の神さま

「えびす大黒展」INAXギャラリーの展覧会カタログにイラストレーションを描きました。この展覧会に出ているえびす大黒は無名の人たちに作られたもので、かつては家々の神棚に飾られていたものです。荒削りの木彫ですが、作る人それぞれの味が存分に出ていてどれもめちゃんこナイスです。欲しいなー。

僕の絵と大黒様とのコラボ

この展覧会は今は大阪のINAXギャラリーで開かれてます。名古屋を経て、東京のINAXギャラリーには来年3月に巡回します。カタログのデザインはコズフィッシュ(祖父江慎さん+吉岡秀典さん)です。
INAXギャラリー恵比寿大黒展

 

 

お江戸手習い帖

いつもは「泉麻人のロケ地探偵」だけを描いているイッツコムマガジンで、今月は特集ページも担当した。タッチを変えて一つの雑誌のすべてのイラストレーションを描くというのは、許されるならやってみたいことの一つである。タッチといっても画材が変わるくらいのもんだが。今回はまあ、それに近い感じでイッツコムマガジンを征服しかかったのである。

 

 

泣いてたまるか

ケーブルTVのガイド雑誌「イッツコムマガジン」で連載中の泉麻人さんの「ロケ地探偵」、今回は渥美清主演「泣いてたまるか」だった。40年くらい前のドラマなのでもちろん今回初めて見た。渥美清の顔は40年前だろうが、全く変わらない。普通は40年も経つと、たいがい面変わりして、えー!これがあの人?となるのだが。そういう意味では、似顔絵を描く甲斐がある。渥美清ぐらい似せられないでどうする!というプレッシャーもあったけど、如何でしょうか?いつものごとく、画像をクリックすると鮮明になります。