2007年9月7日〜12日HBギャラリーで行われた私の2度目の個展「こっけい以外に人間の美しさはない」で発売された作品集です。モノクロのドローイングの他に漫画・エッセイ・ポエムも収録しました。これ一冊で私のだいたいが分かる本です。
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カバー
おもて表紙
うら表紙
私のこっけい美を主題にしたイラストレーションからは、
沈黙と叫び声が共鳴した、奇妙な声が聞こえてくるはずだ。
そう、気まずさに言葉を失いながらも、
叫びだしたい時みたいに。
表面的にはとぼけた味わいを基調としているが、
作品によっては、背後にホットな衝動や、
悟りきったようなクールな感情をつかまえることができるだろう。
まじめな人間ほど生き方がヘタなのと、
私の絵がヘタなのは同じ理由である。
そういう意味において、ヘタであらねばならないという脅迫観念から、
ヘタを装うテクニックを身につけようとしている。
画面は時として、サイケデリックに殺気だち、人間の情、
そのエグさまで抽出するが、
水彩えのぐ特有の効果がすべてを滲ませ、水に流そうとしている。
モノクロームのドローイングは
私自身もっとも自由な姿勢で取り組んでいる。
描いた事さえ忘れていたものもある。
ご覧になる方々にもまったくストレスをかけることがないと思う。
私の漫画は、人間が薄い膜をつきやぶり、
「人生」の中にさまよいだし、
心理的な安定を失うまでの経緯を追うことがテーマになっている。
「自作を語る」
「あひびき」チラ読み
「まげものがたり」チラ読み
「男と女」チラ読み
「女の夢」
「人間の情景」チラ読み
「金太郎全敗物語」チラ読み
「人気者」チラ読み
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