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2020.6.30
文明崩壊鳥獣戯画対談
ネットで調べ物をすることもあるが、だいたいはダラダラと見ている。
だから、このブログもダラダラ〜っとした時に見られている可能性は大きい。だからといって、ダラダラ〜っとブログを書いていいものだろうか。(いいに決まってるじゃないですか)
今日はジョギングの日だったので、ダルい。朝ごはんも食べすぎた。窓からは涼しい風が、眠れ眠れと囁く。
こうしてキーボードを打っていても、油断するっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ、と一つのキーを長押ししてしまう。
寝た方がいい。寝よ。
(30分経過)
起きたばかりで頭がボーっとして、やはりブログに集中できない。やはり今週は(今週も)最近の仕事を載せて終わらせよう。
「TRANSIT」第48号。特集は「文明はなぜ崩壊する?美しき古代文明への旅」。文明滅亡への6つの引き金、「文明滅亡あるある」を絵にしました。
新コロのせいでお店が閉店したのは目撃した。もう少しスパンを大きくとれば、生きて来た半世紀の中で、滅びてしまった習慣や文化もあった。でも、文明が崩壊するという局面にはまだ立ち会っていない。いつか必ずこの地球星が終わる日も来るわけで、その時の立会人のことを思うと気の毒である。
ISが文明の遺跡を破壊する愚行。でも、地球最後の日にピラミッドを持って逃げられない。結局、長い時間の中ですべては崩壊することになっているのだ。あーあ。
「芸術新潮」今月は鳥獣戯画特集。全巻全場面一挙掲載の折込ページあり。私は明恵上人の夢記をいろいろマンガ化しております。中でもお気に入りは、子犬の夢。夢でなくては思いつかない解決法。
特集では他にも大高郁子さんゑがく須弥山世界、水沢そらさんゑがく藤野可織さんの書き下ろし小説「鳥獣戯画縁起 彼女たちのやりたいこと会議」の挿絵も載っている。偶然3人とも水彩画。空前の水彩ブームか。
編集部的に3人とも水彩なのはどうだろう。ちがう描き方が混じった方がよかったかな。でも、妙に統一感があるのも面白い。3人とも水彩といっても紙も絵の具も技法も違うだろう。なかなか二人のように描けない。
さて、鳥獣戯画であるが、じっくり見ると「丙巻」の動物たちかわいいなー。鳥獣戯画といえば「甲巻」の絵ばかり見させられるので、見慣れてしまったせいかもしれない。「甲巻」と「丙巻」の動物をそれぞれ人間に戻したら、「甲巻」にはまともな人間が、「丙巻」にはクレイジーな人間が現れると思う。
先日、山口晃著「ヘンな日本美術史」を読み返したら、山口晃さんは鳥獣戯画の〈「上手でございます」ぶりがやや退屈に感じられてしまうのです〉と書かれていた。人は自分の問題として他人の絵を見るのですねー。
しかしまぁ、「丁巻」とか私でも描ける気がするような適当っぽさ。おまけでくっついて国宝になっちゃいました、ってことですよね。そんな僥倖にあずかりたい。研究者の方によると「丁巻」も相当描ける人が流して描いたようだ。そうかなぁ、あんまり上手いとは思わないですね。
ああ、そしてこれを紹介しておかなくては。
これは仕事じゃなくて、趣味でやっているものだけど、都築潤さんと南伸坊さんとの対談。
第3回「芸術やるんだったら絵なんて描いてたらダメだった」
え?芸術をやるんなら絵じゃダメだった?信じられないかもしれませんが、そんな時代があったようです。
でも、実は内心、みんな絵を描きたかった。そこに登場したのが…(つづきは対談で)!